木造住宅の収納スペースに乾燥効果を備えるコツ
木造住宅における収納スペースの意外な効果
家族が増えると収納スペースも増やす必要に迫られます。あるいは、物を増やさない方法を考えたり、物を処分するなどを検討するのでも良いでしょう。ただし、どうしても必要なものも、あると思います。家族の誰かにとってはごみに見えても、家族の誰かには重要な物。そういう物のためのスペースを確保することも、住宅には欠かせないのではないかと思います。そこで見直したいのが、リフォームです。たとえば押入れに物を入れっぱなしにしていたり、しませんか。入れっぱなしにしているうちに、カビが発生していたりすると大変です。ここで言うリフォームとは、いかにしてスペースを有効活用させられるように改善できるか、ということです。私がオススメしたいのは、押入れの湿気対策です。湿気がたまりにくいような材質を用いて、さらに押入れの床も厚めにしてはどうかということです。私が、かつて暮らしていた家の押入れは、床も壁も薄いベニア板のようなものでした。当時は、そのほうが湿気が通るから良い、という話も聞いたのですが、そのためには物を入れない、あるいは時々は物をすべて出して風通しを良くする、という行動が必要だなと思ったのです。押入れの上の段には布団を入れていましたので、毎日、夜は布団を敷くために出します。しかし、起床後は布団をたたんでしまうため、押入れが空の時というのは就寝中なのです。就寝中は風通しを良くすることが不可能でした。
押入れの床板を、除虫効果の高いといわれるヒバにしてみたところ、虫が発生しなくなりました。さらにかびも生えにくくなったように感じました。しかし、ついつい甘えてしまったのか、押入れに色々と収納するようになってしまい、風通しを考えなくなったところへ、カビが発生してしまったのです。そこで押入れの扉を、思い切って外してしまうことにしました。押入れには扉があって、ある程度の密閉さを作れたほうが、除湿剤などを設置して、その効果を得られます。しかし、昼間に自然な風通しがあるように、扉を外してしまいました。すると、カビが生えなくなったのです。除虫効果は依然と発揮されているようで、害虫が寄ってきませんし、巣も作られません。そして扉を外したことで、カビが生えなくなりました。これは住宅の環境にもよると思いますが、扉を閉めないでいたほうが、かえって湿気の調整が出来ることもあるのではないかということです。特に昼間、ある程度の日当たりを確保できるのであれば、日当たりのある部屋のドアを開けておいて、日の当たらない部屋のドアを開けておくことで、空気の流れを作り、そして押入れにたまりやすい湿気そのものも乾燥しやすくしてみては、いかがでしょうか。木造住宅では、密閉して除湿剤を設置するよりも、扉を外し、部屋のドアも開けておいたほうが、乾燥効果が高いこともあります。
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